モラル低下は伝染する2008/09/13 03:25

モラルのなさが恥ずかしい。

事故米を禁止されている食品へ転用していた三笠フーズ、当然といえば当然だけど取引停止状態に陥り、即刻社員は全員解雇。。。

社長の無責任さが情けない。

しかも、事件発覚後も関連会社は引き続き事故米を販売し続けていたというから驚きだ。もはや自浄作用を期待することもできないし、ある意味哲学にさえ思える消費者軽視の考えが伺える。

しかし、なぜ続くのだろう?
雪印や高級料亭・吉兆、赤福、白い恋人もあった。その教訓が全くいかされていない。
食品を扱う企業にとって、安全面での不正は致命的だ。
信用失って稼いだところで、それが社会や社員を幸福にするのか!?

本当に自分のところだけは大丈夫、と考えてしまうんだろうなぁ。そのとばっちりを下っ端の社員は受けることになる。


とか思っていたら、今度はコンタクトレンズ製造販売大手の「シード」が、レンズの原材料配分で薬事法に違反していたとして、21日間の業務停止を命じられた。

メガネじゃなくてコンタクトレンズですよ。ひとつ間違えれば失明だとか視力低下だとか、人生に関わる事故につながりかねないのに、なぜ!? と思ってしまう。

こういう事件は続くものだ。またしても、社保庁がらみの不正も明るみに出た。加入率を上げるために企業の負担金を安くするよう操作。
しかも、加入者はそれを知らないから、本来受け取れるはずの保険料を受け取れないことになるらしい。

思えば民間の保険会社も保険料の未払いが問題になったのは記憶に新しい。 どこまでも恥知らずな人たち。


国技とかいっている相撲の世界も稽古に似せた殺人や大麻の問題が出ているし。

こんなに一度に不正・不祥事が吹き出ているけれど、たぶんこれも氷山の一角なんだと思うと、本当に腹が立つわ!


不正の温床になっているのは、様々なところでモラルハザードが起こっていることが上げられるとして、それ以外に日本社会の甘さだと思う。

たとえば不正をしてしると疑わしいことがあっても、行政には強制執行権がない(つまり任意)、「嫌です」といわれてしまえば手出しができない。
警察にしか強制執行ができないのは仕方がないとしても、たとえば産地偽装など明らかな不正に対しては、毅然とした態度で臨むべきだし、官僚の不正にももっとメスを入れるべきだ。

裁かれなければ、見つからなければいいという考え方はなんとも情けない。良心の呵責とかないのかね。